コーヒーの効能
 コーヒーは、古来薬として飲まれてきました。コーヒーには数百の化学物質が含まれ、それらの中には薬としてつかわれているものもあります。「コーヒーの医学」(野田光彦編著、日本評論社)、「珈琲一杯の薬理学」(岡希太郎著、医薬経済社)、Wikipediaなどを参考にコーヒーの効能についてまとめてみました。
コーヒーの成分と薬理作用
 コーヒー生豆乾燥物中、炭水化物が半分を占め、、最も多いのがショ糖で、ポリサッカライドが続きます。窒素化合物としてタンパク質、アミノ酸、カフェイン、トリゴネリンなどがあり、カフェインは焙煎によっても含有量は減りませんが、トリゴネリンは焙煎によりニコチン酸、ニコチンアミドなどに分解されます。クロロゲン酸類は、コーヒー生豆乾燥物の10%近くを占めるポリフェノールで、焙煎により多少減少します。生豆乾燥物の8-10%はカーウエオールとカフェストールなどの脂質です。焙煎により1%程度に減少します。3-ピリジノール、3-ヒドロキシ-6メチルピリジンは焙煎により生成する化合物です。焙煎により糖とタンパク質やアミノ酸の重合物が生成し(メイラード反応)、コーヒーの色をなり、数百の揮発成分が香り、味の成分となります。焙煎により消失する化合物と生成する化合物があり、焙煎度により化合物の含有量が変わります。
 主な成分の薬理作用を表にしました。化学式は、Wikipediaからコピーしたものです。
成分 化学構造 薬理作用
ショ糖
マンノンオリゴサッカライド ビフィズス菌増加・便通改善
カフェイン カフェイン 覚醒作用
利尿作用
抗炎症作用
カルシウム用作用
トリゴネリン トリゴネリン 糖尿病改善
 耐糖能改善
 インスリン抵抗性
 ヘモグロビンA1c
脂質代謝改善
ニコチン酸 ニコチン酸 脂質代謝改善作用
血中コレステロール低下作用
善玉コレステロール増加作用
クロロゲン酸 クロロゲン酸 抗酸化作用
発がん物質生成抑制
グルコース吸収抑制作用
 食後血糖上昇抑制
インスリン分泌作用
カフェ酸 カフェ酸 動脈硬化抑制
(LDL酸化防止)
カ-ウエオール カフエオール 発がん阻止
カフェストール カフェストール 発がん阻止
3-ピリジノール 3-ピリジノール 肝障害抑制
3-ヒドロキシ-6メチルピリジン 肝障害抑制
5-ヒドロキシ メチル-フルフラール 抗血液凝固作用